スペインの巨匠と謳われる劇作家アントニオ・ブエロ・バリェホが、盲学校を舞台に人と人との対立や葛藤を繊細に描き、人間の普遍的なテーマに切り込んだ「燃ゆる暗闇にて」。この傑作戯曲が、魂の叫びを思わせるロックテイストのナンバーと共に、韓国でミュージカルとして生まれ出た、ミュージカル「燃ゆる暗闇にて」が10月5日サンシャイン劇場にて開幕しました。

この作品で、盲目を意識しないという指導により秩序を保っていた学校で、転入してきたイグナシオを、学生たちに溶け込ませようと気を配る、心優しい学生《ホアナ》を熊谷彩春が演じています。

自分が盲目であるという真実に向き合うべきだと説くイグナシオに、生徒たちのリーダー格として慕われるカルロスの恋人でありながらも、自分でも気づかぬうちに心揺れていくホアナを、熊谷は可憐にまた繊細に表現しています。

初日前に行われたゲネプロ後の囲み会見では「壮一帆さんはじめ、素敵なキャストの皆さんと一緒に一丸となって創り上げてきたこの作品、同年代の方々がすごく多くて稽古後も“放課後”と言いながら、みんなで残っては練習に励んでいた1ヶ月だったので、是非そこで頑張ったものを観ていただけたらなと思います。本当に毎回毎回、一瞬一瞬の化学反応で全く違うことが起こるので、自分自身ドキドキを忘れないで千穐楽まで駆け抜けられたら嬉しいです」と抱負を語りました。

壮一帆さん演じる先生・ドニャ・ペピータを除き、登場人物全員が光を感じることができないという難しい作品に挑んでいます。
是非お見逃しなく！

【公演概要】
2024年10月5日～13日／サンシャイン劇場
□聴覚障害の方へのサポート対象公演
　10月8日（火）12:30開場／13:00開演
　10月9日（水）12:30開場／13:00開演
■視覚障害の方へのサポート対象公演
　10月10日（木）12:30開場／13:00開演（舞台説明会12:40～開始）
　10月11日（金）18:00開場／18:30開演（舞台説明会18:10～開始）