11月22日より全国公開となる映画『六人の嘘つきな大学生』の完成披露舞台挨拶が10月21日に東京国際フォーラムで行われ、本作で主演を務める浜辺美波と出演する西垣匠が、共演の赤楚衛二さん、佐野勇斗さん、山下美月さん、倉悠貴さん、メガホンをとった佐藤祐市監督と共に登壇しました。

原作は、2021年に刊行されるやいなや「2022年本屋大賞」ノミネートをはじめ様々なランキングを席巻、現在までに累計65万部を突破している浅倉秋成による大ヒット小説「六人の嘘つきな大学生」（角川文庫刊）。就職活動を舞台に六人の登場人物の裏の顔が巧みに暴かれていく“密室サスペンス”要素と、それぞれの暴かれた嘘と罪の真相を検証しながら自らの人生と向き合っていく“青春ミステリー”要素を掛け合わせ、圧倒的クオリティかつ怒涛の伏線回収で大人気を博している小説を、監督・佐藤祐市と脚本・矢島弘一により実写映画化されました。浜辺は人並外れた洞察力を持つ主人公・嶌衣織を、西垣は元野球部キャプテンのムードメーカーなスポーツマン・袴田亮を演じます。

イベントのオープニングでは、ステージに張られた白幕にキャスト6人のシルエットが大きく映し出されましたが、幕が落とされるとそこには誰もおらず…という嘘つきなサプライズ演出が行われ、その後、ステージ上に設置された大階段から登場。マイクを渡された浜辺は「最後までみなさんに楽しんでいただけるように、この舞台挨拶ではなるべく嘘をつかずに、本当のことを話したいと思っています（笑）」と笑顔で語り、西垣は「こういう舞台に立つのが慣れていなくて、足が震えています」と打ち明け、浜辺が「本当だ！」と足を指差すと、西垣は「本当に得意ではないんですけど、みなさんがいろんな方に広めていただけるよう、僕たちもいろんなことを伝えていけたらなと思っています」と挨拶しました。

また、撮影時のエピソードを聞かれた浜辺は、撮影前にリハーサルをした際、台本をどれくらい覚えているか各キャストに尋ねると「台本を手に持ってやろうかな」「ちょっと心配だな」と不安な声が返ってきたそうで「いざリハーサルをやりましょうってなったときに、結構みんな頭に入っていて、全然台本を持たなくて、ここから嘘つきが始まっていたかと…。初めて騙されたあの瞬間は忘れられないですね」と悔しげな表情を浮かべていました。

同じ質問に、西垣は「ものすごく仲良くなりすぎて、たまに、真面目なシーンを撮っているのに面白くなっちゃって、1人がツボに入って、それがみんなに伝染しちゃって時間がかかっちゃうことがありました」と振り返り、これに浜辺が首を傾げると、キャストから「あなたです」と暴露され、浜辺は「何気なくホワイトボードに1文字書く手元のショットでケタケタ笑っちゃうときがあったんですよ。2回くらいだよね！」といたずらっぽく笑いました。

さらに、本作の注目ポイントを尋ねられると、浜辺は「大半のメンバーが、血管が切れるんじゃないかってくらいの強い目をする瞬間があって、そのときの目力がすばらしいですし、この目で見られたくないなと思うような瞬間があるので、見逃さずに見ていただきたいです」とアピールし、西垣は「会議室で最終面接をする前にみんなで飲み会をするシーンがあるんですけど、ザ・大学生の飲み会という感じがして、みなさんが1度は経験したことがあるような飲み会で、共感が得られるんじゃないかなと思うので、そこが推しポイントです」とおすすめしました。

そして、本作の内容にちなみ、忘れられない嘘エピソードを聞かれると、浜辺は現在、右脚に大きなあざがあることを明かし「現場では『最近、転んじゃって…』って言っているんですけど、実はでんぐり返しをしました。すみませんでした」と前転をしたことを告白し、「できると思ったら背中が硬くて…。脚が思ったところに行かなくて、斜めに行っちゃってぶつけちゃった。でも本当のこと（でんぐり返しをしたこと）を言うのは大人としてどうなのかというところで、ずっと隠しています」と苦笑いを浮かべました。

一方、西垣は最近ゴルフを始めたそうで「赤楚くんから一緒にラウンドしようとお誘いをいただきまして、『始めたばかりだから上手じゃないよ』って言ったら、『俺も大してレベル変わらないから一緒に行こうよ』ってことで、ついて行ったらボコボコにされました」と嘆き、佐藤監督からスコアを聞かれた西垣が「140〜150」と答えると、佐藤監督から「ボーリング？」と突っ込まれて会場の笑いを誘っていました。

そして、トークの時間が終わり、急にキョロキョロしだした浜辺は「『六嘘』の舞台挨拶だから、私たちも騙されるエンドになるんじゃないかとずっと怖くて…。今日、誰も信じてないです…。怖い！」と吐露して会場の笑いを誘い、MCから何もないことを聞くと、安堵の表情を浮かべていました。

映画『六人の嘘つきな大学生』は、11月22日より全国公開です。
是非お楽しみに！

（2024/10/21）