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イベントレポート

上白石萌音 「第48回 日本アカデミー賞 授賞式」に登壇!

©日本アカデミー賞協会

「第48回 日本アカデミー賞 授賞式」がグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールにて行われ、上白石萌音が『夜明けのすべて』で優秀主演女優賞を受賞しました。

『夜明けのすべて』は、2019年に本屋大賞を受賞された瀬尾まいこさんの原作小説を映画化した作品です。月に一度PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を抱え生きる気力を持てない山添孝俊(松村北斗さん)のふたりが、職場の人に支えられながら、恋人でも友達でもない同志のような特別な関係性でお互いを救い合う物語です。

上白石は、『夜明けのすべて』の作品全体を連想させる加賀友禅の着物姿でステージに登壇。
本作でPMSに苦しむ女性という難役を演じるにあたり、「私も実は生理が重いので、自分の心身の状態を観察することで役に共感できたらいいなと思いました」と役作りに触れつつ、「撮影現場でも、男女の境なく、そうした話ができる環境で、私の中ではそれはすごく大きなことでした」と安心感を持って臨める現場だったことを明かしました。
さらに、「三宅監督をはじめ、優しくてお喋りが大好きな人たちが集まっていて。本当に風通しがよくて、全員が充実感を持って力を発揮できるような現場でした。たくさん会話を重ねながら、何も溜めるものがなく撮影を進められたのは、三宅監督をはじめ、温かい作品を世に生み出してくださった原作の瀬尾まいこ先生のおかげだと思っています」と感謝の言葉を口にし、「最高の環境でした!自慢して回っていました」と笑顔を見せていました。
安藤さんより、「普段のやわらかい印象の上白石さんが、映画の中ではイライラして『はぁ?』と言っているのが好き」と感想を伝えられると、「ありがとうございます。素を出してしまいました(笑)」とおどけ、会場が笑いに包まれていました。
そして、パニック障害を抱えていて美容室に行けない山添(松村さん)の髪を、藤沢(上白石)が切ってあげるシーンについて、「原作でも大事な場面です。松村さんはこのシーンのために半年以上髪を伸ばしていて、実際に私が松村さんの髪をカットしました」と明かし、「俳優やアーティスト活動の傍ら、男性が半年も髪を伸ばし続けるというのは大変なことだったと思います。おかげさまで、リアリティのある緊張と緩和のお手本のようなシーンが生まれました」と語り、松村さんの役に挑む姿を称えました。
さらに、「パニック障害の発作がおきるシーンでは、松村さんの指先が凍えるように冷たくなっていたのを覚えています。この方は血流まで役に染まるんだなと思って、本当に素晴らしいなと思いました」と振り返りながら、「私がここに座っていられるのは、松村北斗さんのおかげです。ありがとうございました」と改めて感謝の気持ちを伝えていました。

(2025/3/14)

©日本アカデミー賞協会

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