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EVENT REPORT

イベントレポート

宮本信子 伊丹十三4K映画祭『スーパーの女』上映記念登壇イベントに登壇!

TOHOシネマズ日比谷・梅田にて開催中の「伊丹十三4K映画祭」。4月18日より公開された『スーパーの女』(1996年)の上映記念登壇イベントが行われ、伊丹映画全10作品に出演する宮本信子が、俳優・アーティスト・映画監督として活躍するのんさんと共に登壇しました。

伊丹十三監督全10作品の4Kデジタルリマスター版を上映する特別企画「日本映画専門チャンネル presents 伊丹十三 4K 映画祭」。TOHOシネマズ日比谷・梅田にて2月21日~5月1日の期間、各作品1週間ずつ上映中です。身近なテーマを独自の感性と日本社会への洞察を散りばめながら、鋭い切り口で描いてきた伊丹映画が、最高画質の4Kでスクリーンに甦る本企画。
この日は、『スーパーの女』の上映後に舞台挨拶が行われました。のんさんとは、ドラマ「あまちゃん」(2013)で共演。今回は、2023年の「あまちゃん10周年スペシャルコンサート」以来の公の場での再会となりました。

ステージに登壇した宮本は、「今日は皆さまにお会いできるのを楽しみにしていました。いらしていただいて、ありがとうございます」と挨拶。「40年も昔の映画なのにたくさんのお客様に観ていただいて感謝しています。伊丹さんは赤字が嫌いでね(笑)観ていただくために身を削ってできた作品ですから、毎回満席ということで有難いなと思っています」と感慨深い様子で心境を語りました。

本作の他、伊丹映画のみならず多くの作品でも共演している津川雅彦さんについて、宮本は「二人で芝居をしていていいなと思ったのは『あげまん』の時です。お互い一番いい時の状態を監督に撮っていただいて、二人で自画自賛しておりました」と振り返りつつ、「『スーパーの女』では小学校の同級生の役ですから、本当に楽しくて。伊丹監督は、俳優どうしの間の演技がすごく面白いと言っていて、それ以来はほとんどワンシーンワンカットが続いていました。監督はモニターを見ながら、にやにやしていたのを覚えております」と微笑みながら当時を懐かしんでいました。

そして、とくに『スーパーの女』が好きだというのんさんは、伊丹監督作品の中で演じてみたいキャラクターは何かと聞かれると、「花子を演じてみたいです!」とコメント。宮本は「すごくよくわかります。相手役がどんな人になるのかと想像するのも楽しいわよね」と返し、会場は笑いに包まれました。
二人が「あまちゃん」で共演したのは、のんさんが10代の頃で、その時の印象について宮本は「三言くらいしか話さない、とてもシャイな子で。いろんなことを経験して成長して、自分の意見をしっかり言える素晴らしい女性になったと思いますし、これからも磨いてほしいと思います」とコメント。さらに、「あまちゃんは楽しかったわね。初々しくて可愛くて、キラキラしていて本当に素敵でした。その良さは今も失われていないです」と温かい眼差しを向けていました。

一方で、のんさんは宮本について、「朗らかなシーンと緊張感のあるシーンの切り替わりの場面では、宮本さんの演技で一瞬にして空気全体が一変するのが、本当に気持ちよくて堪らないです」と絶賛。宮本は素直に嬉しそうな表情を見せていました。

最後に、「今日はこうしてのんちゃんや皆さんと一緒にこの劇場で過ごさせていただいて、本当に楽しい時間でした。ありがとうございました!」と力強く感謝の思いを込めて、イベントを締めくくりました。

(2025/4/18)

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