長澤まさみ 映画『MOTHER マザー』公開記念リモート舞台挨拶に登壇!
いよいよ全国にて公開を迎えた映画『MOTHER マザー』。これを記念して、7月4日(土)にリモート舞台挨拶が行われ、本作で主演を務める長澤まさみが、共演者の奥平大兼さん、阿部サダヲさん、郡司翔さん、浅田芭路さん、そして大森立嗣監督とともに登壇しました!
本作は、実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」に着想を得て映画化。社会から孤立していく中で築かれる母と息子の歪んだ絆が、ひとつの殺害事件を引き起こしていく様を描いた衝撃作。
長澤は、社会の闇へ堕ちていくシングルマザーの秋子役を演じています。
この日は、全国5大都市全15 劇場を繋いだリモート形式で開催され、試写室にいる監督やキャストと、本作初日と同日にオープンした“TOHOシネマズ池袋”の観客が、声と映像で繋がる新しい形での進行となりました。
本作を見終わったばかりの観客が見守るスクリーンに登場した監督とキャスト陣。音声も繋がっているため、観客からの「面白かった!」との声がリアルに届く“コール&レスポンス”状態にキャスト陣も大感激!長澤は「こんな大変な中、映画館に足を運んでいただき、本当にありがとうございます」とその歓声に答えました。
その後、本舞台挨拶の模様が配信された全国15箇所の劇場のへ改めて挨拶した監督&キャスト陣。
長澤は「普段は一箇所でしか舞台挨拶が出来ないので、今回は逆に新鮮ですね。こうやって沢山の方々と繋がれるのが嬉しいです。今後きっとこういう舞台挨拶もレアになっていくと思うので、今日はぜひ楽しんでいってください」と感謝を述べました。
自身が演じた自堕落で奔放な母親・秋子について、「共感しようと思っても、最後までできませんでした」「“分からない事”っていうのもあるんだなと思いました」と語り、本作の役柄や作品に対して「本当に、この作品を手放していいのかと思いました。ここまで後ろ髪引かれる感覚になる作品は初めてでした」と、本作の秋子を演じるにあたって生まれた複雑な胸中を改めて想い起こしました。
続いて阿部さんは、“ヒール”役を演じた長澤について「こういう秋子みたいな役や、お母さんの印象も無かったので、すごくびっくりしました。こういう役を演じる長澤さんと一緒にやれて良かったです、良いですよね?!こういう長澤さん!」と周囲に同意を求めるように述べると、長澤は「本当に思っている事を言ってください(笑)」と恐縮した様子で突っ込み、会場の笑いを誘いました。
その後、本作でデビューした奥平さんは、阿部さんからの「長澤まさみって知っていたでしょ?」という素朴な質問を受け、「『キングダム』なども観ていました。学校でも、“長澤さん、かわいい”って話題になっていました。そんな中、『長澤さんの息子役を演じることになりました』と言われても、実感がありませんでした」と共演が決まった当時の感想を語りました。劇中で、長澤が演じる秋子からビンタを受けるシーンで、本気で叩かれるとは考えていなかったという奥平さんは、「実はびっくりして思わず泣いてしまいました」とエピソードを明かしました。
長澤に対して「何か役柄に対してリクエストをしましたか?」と聞かれた大森監督は、「秋子の(シーンに応じた)体重の増減の話はしましたね」「河原で寝転がったりとか、大変なシーンだったと思うので。」と現代の日本映画ではなかなか珍しい“ホームレス的な女性”を長澤にどう演じてもらうかを考えたと言い、それに対して長澤も「毎日悩んで『これでいいのかな?』っていう思いはありました」と苦労した役作りを振り返りました。
また、役柄的に精神的にハードになってしまいそうだった撮影中、その気持ちが救われたのは自身の子供たちを演じた郡司翔さん(幼少期の周平)と、浅田芭路さん(周平の妹)の言葉や存在だったと明かした長澤。「子役の子たちは、素直で純真無垢で、誠実なお芝居をするので、子供たちのおかげで、私が役柄に対して悩んでる不安な思いには引っ張られず、本当に子供たちには救われました。子供たちから教わる事もあるんだな、と実感しながら秋子を演じてたように感じます」とその想いを述べました。
その後、郡司翔さんと浅田芭路さんが、自分たちの“両親(長澤・阿部)”にプレゼントするため、映画のテーマカラーでもある青いカーネーションの花束をもって登壇!映画の撮影現場について聞かれた郡司さんは「楽しかった!」と言い、浅田さんは「周平(奥平)くんとは一緒にご飯食べたり遊んだり、いっぱい楽しいことがあったし。お母さん(長澤)から、お布団でぐるぐる巻きにされて一緒に遊んだり、あと、お父さん(阿部)はちょっと悪いお父さん役だったけど、家族で焼肉を食べるシーンでは一緒に爆笑して、良い思い出ができました」と、ともに9歳と6歳とは思えないしっかりした受け答えを披露。
最後に、「親子の向き合い方についてそれぞれが考えたりするきっかけになる映画かなと思っています。びっくりするシーンもたくさんあると思いますが、そういった所だけではなくて、どこか“普遍的なもの”っていうのを感じてもらえる、そんな問いかけのある映画になっていると思います」とメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくりました。
映画『MOTHER マザー』は絶賛公開中です!
ぜひご覧ください!
(2020/7/4)