テアトル新宿にて先行公開中の映画『子供はわかってあげない』舞台挨拶が行われ、本作主演の上白石萌歌、斉藤由貴が、細田佳央太さん、沖田修一監督とともに登壇しました！

本作は数々の漫画賞で話題を呼んだ、田島列島さんの長編デビュー作品となっています。

上白石萌歌演じる主人公・朔田美波は、細田佳央太さん演じるちょっと変わった書道部員のもじくんとの出会いをきっかけに、幼い頃に別れた父親を探すことに。家族、友人、同級生との恋愛など…ひと夏の出来事を描いた物語です。

この日、登壇者は色とりどりの浴衣姿で登場！
上白石は、オーディションで選ばれ、夢であった沖田監督の作品に出演が叶ったことについて、「沖田監督の作品を観た後は温かい気持ちがじわぁ～っと心に広がって、前向きな気持ちになれます。“誰かに優しくしよう”と思う作品をいっぱい作られていらっしゃる」と、変わらずファンである様子をうかがわせ、「オーディションでは、沖田さんを前にしてお芝居をすることは緊張してしまったんですが、“沖田監督の言葉を口に出来る！”って幸せを噛み締めながらオーディションを受けた記憶があります」と話すと、沖田監督は「この映画を大事にしてくれる人に会いたかったので、嬉しいです！」と喜びを語りました。

上白石演じる朔田美波のお母さんを演じる斉藤は、原作者である田島さんも涙したあるシーンについて、「私もあのシーンの撮影は泣きそうになりました。萌歌ちゃんの雰囲気や感情が心に染みてきました」と、事務所の先輩に称賛された上白石は「斉藤さんを見るだけで自然と涙が出てしまいそうな、今でもそうなんですけど…。あのシーンは本当に血が繋がっている気がして、私もお芝居ということを忘れて、“娘と母”の間にある見えない糸を感じていました」と、コメントしました。最後に斉藤は、「先輩後輩というより、愛情を感じています」と、上白石との共演を振り返りました。

本作は甘酸っぱい高校生活が描かれいることから、それぞれ高校生活を振り返ることに。
斉藤は、「漫画研究会の部長だったので、漫画・アニメのことばかり考えている女子高生でした」と告白。劇中でも主人公がアニメにハマっている姿に「萌えるものがありました。共感した！」と、自身の高校時代を重ねていました。
また、もじくん演じる細田さんが高校生活の話を語ると、上白石は「そういえば、撮影中、高校生だったよね？制服で佳央太くんが現場に来て、『リアルもじ君だ！』って思いました（笑）」と、話しました。

上白石は、「自転車通学をしていて、自転車と一心同体みたいな感じでした。友達からも『萌歌といえば自転車だよね』と言われることが多かったです。そして、授業が始まる直前に駆け込むようなタイプだったので、転んで血まみれになって登校した日もありました」と、仰天エピソードを明かすと、『水泳をする役が続いていますが、自転車で鍛えられた脚力が活かされているんですかね?』という質問が。「何回も転んで血まみれになったので、強さは身についたかもしれないです（笑）」と、会場の笑いを誘いました。

最後に本作について、上白石は「本来、昨年公開予定だった私の大切な大切な映画が満を持して公開できるということで、心から感謝しています。大変なことが多いですが、心に栄養補給したい・笑って伸び伸びしたいという方に観ていただきたいです。スクリーンから全身で夏を感じられて、心はこんがりと焼けるような、じんわりと温かくなれる素敵な作品なので、ぜひ大切な方と一緒に劇場でご覧いただければと思います」とアピールし、舞台挨拶を締めくくりました。

映画『子供はわかってあげない』はテアトル新宿にて先行公開中です。
全国公開は、来週8月20日（金）です！

お楽しみに！

（2021/08/14）