8月20日（金）に全国公開となった、映画『子供はわかってあげない』公開記念舞台挨拶が都内にて行われ、本作主演の上白石萌歌が、細田佳央太さん、千葉雄大さん、沖田修一監督とともに登壇しました！

本作は、「マンガ大賞2015」で2位にランクインするなど、数々の漫画賞で話題を呼んだ、田島列島さんの長編デビュー作品です。

上白石萌歌演じる主人公・朔田美波は、細田佳央太さん演じるちょっと変わった書道部員のもじくんとの出会いをきっかけに、幼い頃に別れた父親を探すことに。怪しげな父や、ジェンダーレスな雰囲気を漂わせるもじくんの兄など…ちょっぴり“ワケあり”な人々との交流がクセになる、超青春映画です。

この日、上白石は「無事、昨日8月20日に、一年の公開延期を経て、無事に公開することができて、特別な気持ちに包まれています！ありがとうございます！」と挨拶し、イベントがスタートしました。

すでにSNS上でも、絶賛コメントが見られている本作。中でも話題になっているのが、ポスタービジュアルにも起用されている、美波（上白石）からもじくん（細田さん）への告白シーンでした。実は、登壇前に、上白石らが後ろで映画を一緒に観ていたことが明かされ、久しぶりにそのシーンを観た上白石は、「ラストシーンがこの映画の『肝』であると改めて思いましたし、こんな素敵な夏を過ごしていたと嬉しく噛み締めました」と、感慨深い様子で語り、「原作も脚本も読んだ時も震えるほど素晴らしいシーンで、自分が演じることが決まった時は、胸がいっぱいになりました。ただ、『恥ずかしくて大笑いした後に、泣いてしまうというお芝居は出来るのだろうか?』と思っていました。でも、現場に行ってみると、もじくんを見ているだけで泣けてくる高揚感や雰囲気があったので、笑っちゃった、泣いちゃったという感覚に近かったです。」と、撮影を振り返りました。

細田さんは、本作に出演した感想について聞かれると、「美波ちゃんを演じた上白石さんの精神的な強さに一番影響を受けました。毎日撮影があって疲れているはずなのに、そういう顔を見せずに現場でいつもキラキラしていて、自分もこうならなきゃと勉強になった」と話し、その細田さんの言葉に、「私はずっと、もじくんを演じる佳央太くんに支えられていました。あの美波を引き出してくれたのは、もじくんの懐の深さだと思っています」と、上白石は照れた表情で感謝を口にしました。

また、作品タイトルにちなんで『わかってはいるけど、わかってあげないこと、やめられないことは?』というお題に。
上白石は「最近、すごくガチャガチャにハマっていまして、カバンを置いて、しゃがんで回し続けて、気づいたらすごくお金を使っています（笑）。『絶対にこれほしいから、あと5回！』という感じで大変なことになっています」と明かすと、千葉雄大さんから、『どこに保管しているの?』と聞かれると、「カギにつけています！」と返し、千葉さんは『昔のギャルみたいな(笑)』と、上白石は「そうです！ギャルになりたくて！」と突然“ギャルになりたい願望”を明かし、笑いを誘いました。

さらにイベント終盤では、原作者・田島列島さんからサプライズで、イラスト付きの手紙が。

©︎田島列島／講談社

「全国公開、おめでとうございます。撮影の時、沖田かんとくが笑いながら撮っていたのがおもしろかったなーとなつかしく思い出します。演者のみなさんにお会いする時、いつも挙動不審ですみません。やさしく対応してくださり、ありがとうございます。一生の思い出です。田島列島」という内容に、上白石は、「この作品の生みの親である田島先生にこんな素敵なことを言っていただけて、更に素敵な絵まで…」と、感動した様子でした。

最後に、「みなさんにとっても、この映画が大切な作品になってくれたら嬉しいです。ほんのりと活気を与える作品になっていると思うので、大切な人と観てほしいです。『教え合う』というのもこの映画の大切なテーマなので、みなさんもこの映画のことを教え合って、いい循環が生まれたらいいなと思っています」とコメントし、イベントを締めくくりました。

映画『子供はわかってあげない』は、全国公開中です！

（2021/08/21）