上白石萌音 映画『コーダ あいのうた』アカデミー賞受賞記念舞台挨拶に登壇!
「第94回アカデミー賞」にて作品賞、助演男優賞、脚色賞の3部門を受賞した映画『コーダ あいのうた』の受賞記念舞台挨拶に、本作のWEBCMのナレーションを務めた上白石萌音が登壇しました!
本作は、アカデミー賞の前哨戦ともいわれるサンダンス映画祭で、史上最多4冠に輝き、世界を沸かせた一本。
海の町で暮らす高校生・ルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聞こえることから、家族の“通訳”となり、家業の漁業を毎日手伝っていた。
新学期を迎えたルビーは、クラスメイトのマイルズと同じ合唱クラブを選択。ルビーの歌の才能に気付いた先生から名門音楽大学の受験を勧められるが、娘の歌声が聞こえない両親は、ルビーの才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。ルビーは、夢よりも家族の助けを続けることを選択。そんな中、思いがけない方法で娘の才能に気づいた父がとった行動とは…。
映画をご覧になったお客さまの前に登壇した上白石は、手話を交えて挨拶。「アカデミー賞おめでとうございます! 今日は一緒に楽しみましょう!」と、受賞を祝福しました。
初めに、「この映画に出会えて本当に良かったと心の底から思っています」と、感謝を伝え「たくさんのことを教えてもらい、心を揺さぶられました。これから先、何度も観ると思います。そして、歌がもっと大好きになりましたし、手話を始めたいというきっかけにもなりました」と、作品から大きな影響を受けたことを明かしました。
上白石は、車の荷台で、ルビーがお父さんの為に歌うシーンについて「(お父さんがルビーの)震える声帯に手を添えて、聞いているお父さんの顔が本当に素敵で…。娘が歌っている嬉しさ。自分には聴こえない切なさ。全てが表情で分かる」と、また「“歌”って、耳で聞くだけのものではないと感じました。思い出すだけでもグッときます」と、強く心打たれたシーンとして振り返りました。
心打たれたシーンが他にもあるという上白石。中でもルビーに共感したシーンについて、「ルビーが音楽の先生に『歌うとどんな気分になるの?』と聞かれて、ルビーがそれを表現するシーンが好きです」と、明かし「ルビーが表現していたそのままの気持ちが、私の中にもあると思いました。私も、歌を歌う気持ちを中々言葉で表現出来ていなかったので、ルビーを見て『それ!それ!』と思いました」と、アーティストとしても活動している自身を重ねていました。
そんな上白石にとって、“歌”がどんな存在か聞かれると、「一番好きで、一番怖いものです。好きだからこそ良い歌を歌いたいと思いますし、歌に失礼のないように。という想いがあります」と、答え「でも、歌うことに怖気づいてしまっている時に勇気をくれるのも歌なので、それくらい大切なものです」と、しみじみ語りました。
妹の萌歌にも観賞を勧めたそうで、観賞後ふたりで一時間にも渡り語り合ったことも明かしました。
最後に「本作を初めて観たのは自宅のリビングだったのですが、映画館で観た妹から『絶対に映画館で観るべきだ』と、言われました。初めからそのつもりだったのですが、実際に劇場で観ると全く表情が違いました。今はどこでも映画が観られる時代ですが、『コーダ』は絶対に映画館で観るべきだと、強くおすすめしたいと思います。そして、日本の副題で『あいのうた』と、サブタイトルが付いていますが、これだけ素敵で的を射たものはないと思います。迷っている方はぜひ映画館でご覧になってください」と、熱のこもったメッセージを送り、舞台挨拶を締めくくりました。
映画『コーダ あいのうた』は、公開館数を拡大し、大ヒット上映中です!
(2022/04/09)