上白石萌音 菊田一夫演劇賞 授賞式に登壇!
第47回菊田一夫演劇賞の授賞式が都内会場にて行われ、菊田一夫演劇大賞を受賞した舞台「千と千尋の神隠し」で主演を務める上白石萌音が、同じくW主演の橋本環奈さんとともにカンパニーを代表して登壇しました!
本作は、世界中で愛されつづける宮崎駿監督のアニメーション映画を初めて舞台化した作品で、演劇史に残る名作を生み出してきた英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのジョン・ケアード氏が翻案と演出を手掛けています。
トンネルから八百万の神々の世界へ迷い込んでしまった主人公の少女・千尋が、人間の世界に戻るために様々な出会いを経て、生きる力を呼び醒ましながら奮闘していく姿を描いた物語です。
上白石は、主人公の千尋役を、橋本環奈さんとのW主演で演じています。
受賞にあたって「みんなでひとつの賞を頂けたことがとても嬉しいです」と語る上白石は、日本国内のみならず海外にも上演関係者がたくさんいる本公演について、「国境も世代も超えて、大きなカンパニーが一本の映画への愛とリスペクトで強く繋がっているということがとても素敵なことだと思いますし、その輪の中に自分も入っていられることがとても幸せなことだと感じています」とカンパニーへの想いを語りました。
この作品が初めての舞台観劇だというお客様も多いようで、「そうした方々に、もっといろんな演劇を観てみたいと思っていただけるような、良い入口になれる作品にしていけるよう、しっかりと務めてまいりたいと思います」と改めて意気込みを語るとともに、「まだまだロングランが続く最中で、栄えある賞を頂けたことはカンパニー全体の活力になっております。賞に恥じぬよう、各地で一公演一公演を大切にお届けしてまいりたいと思います」と決意を新たにしました。
お互いの印象について聞かれると、橋本さんは上白石について「稽古場に早く来て、ストレッチをしながらいろんな人と会話して、みんなを繋げていくような協調性がある方です。一方で細かいところも徹底的に追及するような頑固な面もありつつ、やってみて新しい発見があれば変えられる柔軟性もあって凄いなと思います」と稽古を重ねる中での印象を語りました。
一方、上白石は橋本さんについて、「器が大きくて動じない方という印象を持っていて、きっとその裏の苦悩や不安は人に見せることが嫌いな方なのだと思っていました。稽古場ではそういう面を出し合う場なので、環奈ちゃんが考えていることを間近で見られたことは新鮮でしたし、人が見ていないところでコツコツと努力を積み重ねてきたんだろうなと思います。この小さな身体では釣り合いが取れないくらいの大きさと、等身大の弱さや繊細さの両面をもった方だなと感じています」と、稽古を通して苦楽を共にしてきた橋本さんへのリスペクトを口にして締めくくりました。
帝国劇場を皮切りに開幕した舞台「千と千尋の神隠し」は、現在全国ツアー中で、残すところ札幌と名古屋での公演を控えています。
(2022/05/30)