宮本信子・生田智子 映画『メタモルフォーゼの縁側』ヒット祈願イベントに登壇!
映画『メタモルフォーゼの縁側』のヒット祈願イベントが6月8日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、本作に出演する宮本信子と生田智子が、芦田愛菜さん、高橋恭平さん(なにわ男子)、光石研さん、狩山俊輔監督とともに舞台挨拶に登壇しました!
「このマンガがすごい!」 「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理さんの漫画を映画化した本作。周囲に馴染めずひとりこっそりとBL漫画を読むことを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生・うららと(芦田愛菜さん)、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪(宮本信子)との、BLでつながる年の差58歳の友情と挑戦を描く物語です。
芦田さん演じるうららと、58歳差の友情を育む雪を演じた宮本は、「原作の雪さんがすばらしくて、この役を演じられてとてもうれしいです。そして脚本の岡田惠和さんのすばらしいセリフをまたしゃべることができる。そういう想いでいっぱいでした」と出会いに感謝。役作りにおいては、リアリティを出すためにアクセサリーやバッグ、虫眼鏡など実母の私物を持ち込んだことを明かし、「昨年亡くなった母が、60歳から書道をやっておりまして」と書道教室を営む雪と自身の母親が重なったと告白。「監督とも相談しまして、長い間、自分の大切なものをずっと使っていたということを表現したくて、母のものを出させていただきました」と撮影秘話を語りました。
芦田さんとは、映画『阪急電車 片道15分の奇跡』(11)以来10年ぶりの共演を果たした宮本。「楽しかったわね」と芦田さんと顔を見合わせ、「『阪急電車』の頃は、私の手のひらに(芦田さんの)手がすっぽりと入ったんですよ。10年経ったら、すごくすてきなお嬢さんになって。『愛菜ちゃん』って言えないんですよ。『愛菜さん』って言わなきゃいけないなと思っていました」と芦田さんの成長に目を細めていました。また光石さんとも久々に共演ができて「楽しかった」と笑顔を見せた宮本は、映画の注目ポイントとして「たくさんあるんですが、光石さんにおんぶされたこと」とにっこり。「ごめんなさいね、重かったでしょう?」と気遣い、光石さんと温かなシーンを振り返りました。
雪の一人娘の花江を演じた生田は、「私が演じた役は、海外に住んでいる女性。お母さんを心配して、日本に帰ってくるんです。海外に住んでいるということで、監督とは衣裳合わせで『洋服や雰囲気も派手なのかな』とご相談させていただいて、ちょっと派手な衣装で登場いたします」とアピールし、「海外に住んでいる女性という雰囲気を出したいなと思いながら、演じていました」とこだわりを吐露。注目シーンについては、「雪さんが作るご飯がすごくおいしそうで、香りが漂ってきそうな感じなんです。ホッとするし、とても好きなシーンです」と語りました。
またステージでは、映画のタイトルにある“メタモルフォーゼ”が、変身・変化という意味であることから、「メタモルフォーゼしたいものは?」との質問に答えることに。宮本は「『スター・ウォーズ』のヨーダです。ヨーダが大好きで、もしなれたらなりたいと思います。世の中が平和になるよう、ヨーダの力を借りたいと思っています」と茶目っ気たっぷりに希望。生田は「恥ずかしいんですが、ガールズ系K-POPアイドルです」と照れながら回答。「カッコ良く、セクシーに踊ってみたいです。うちにもJK(女子高生の娘)がいますので昨晩も習ったんですが、なかなかJKと同じように上手に踊れない。昭和が入っちゃうんです(笑)。今っぽく踊りたい」と願っていました。
さらに夢を追いかけて挑戦する姿を描く映画にちなみ、「叶えたい夢や目標」について発表する一幕も。宮本は「次の仕事を楽しみにしております」とのフリップを掲げ、「この年齢になると、あとどれくらい自分の役をできるのかなと思うんです。(次の仕事を)すごく楽しみにしています」と仕事への情熱をにじませました。生田は「留学という名の遊学」とコメント。「留学に憧れがあります。短くてもいいので、ちょっと違う国での暮らしをしてみたい。でも遊ぶよと(笑)。アメリカも行きたいんですが、スペインも行きたい。フラメンコが好きなので、本場で習ってみたいです」と妄想を膨らませていました。
友情や挑戦を優しい余韻とともに描く映画『メタモルフォーゼの縁側』は、6月17日よりロードショーです。ぜひご期待ください!
(2022/6/8)