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EVENT REPORT

イベントレポート

倉嶋かれん 映画『B/B』トークショーに登壇!

中濱宏介監督の初長編映画『B/B』が、9月16〜18日の3日間、テアトル新宿で開催される「田辺・弁慶映画祭セレクション2022」で「中濱宏介監督特集」として劇場公開され、主演を務めた倉嶋かれんがトークショーに登壇しました。
 
『B/B』は、中濱監督が大阪芸術大学の卒業制作として製作・脚本・美術・編集を兼任。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で入選、大阪アジアン映画祭では「JAPANCUTSAward」を受賞し、インディーズ映画の登竜門である第15回田辺・弁慶映画祭では、倉嶋かれんが俳優賞を受賞した作品です。
 
本作で多重人格の主人公・サナを演じた倉嶋は、「撮影したのが2019年でして、コロナで劇場上映されることが延びてしまっていたので、感無量です」と挨拶し、トークショーがスタート。
 
スペシャルゲストとして、本作を今回の上映会で初めて観賞した今泉力哉監督も登壇し「なぜ俺だったのか。ジャンル的に(笑)」と、ひと笑いを誘いつつ「映画に対する愛情がなかったら作れなかった要素があまりに詰まっていたので、今日・明後日はもちろん観た方がいいし、また上映があるであろう、力のこもった映画だと思って観ました」と感想を述べると、中濱監督は「(感動して)これで終わりでいいです」と、映画本編とは違い和やかなムードに包まれました。
 
主演オファー時の話題では、中濱監督が『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のエミリー・ブラントや、『攻殻機動隊』の草薙素子をイメージして主演を探している中で倉嶋を紹介されたといい「脚本を読んで決めさせてくださいと言われた時は、あんな脚本読んだら断るだろうと思っていましたが、出る!と。ちょっと奇特な方ですよね」と語ると、倉嶋は「撮影中は大変でした。圧倒的にセリフ量が多すぎるので…120ページくらいあったんです。これどういう割合ですか?と。リハーサルもなく、現場で多重人格役の方々と初めて会って、なんとなく話し方などのトーンをつかんで頑張りました」と苦労を語りました。

 
倉嶋は、『B/B』の撮影の1週間前まで、今泉監督の作品の撮影に参加していたこともあり、「(読み合わせなどもなかったので)できるだけ現場でコミュニケーションをとりたくて、現場では台本を読まずにいようと。なので、家でセリフを覚えて、現場に台本を持ち込まなかったんです」と撮影を振り返ると、中濱監督は「撮影が終わってからそのことを知って、フラッシュバックですよ。セリフだけ録るってなった時に、台本を貸してください!と言われて、なんでだよ!とか思ってたんですけど、全部伏線だったんですよ。化け物だったっていうのが判明しました」と膨大なセリフ量と多重人格の演じ分けをこなした倉嶋を称賛しました。
 
本作は、19日にも上映とトークショーを予定しており、スペシャルゲストとして山下敦弘監督の登壇も決定。
18日には、倉嶋も出演している中濱監督作品『A CHAOS CONTROL』の上演も行いますので、当日券含めオフィシャルより詳細をご覧ください。

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