6年ぶりの開催となった第9回「東宝シンデレラ」オーディションは、東宝創立90周年を記念して行われ、本年4月より募集が開始されました。また、今回は男性俳優部門となる「TOHO NEW FACE」、さらには「ミュージカル賞」が新設され、広く多彩な才能を求めるコンセプトで開催されました。
　
一次審査の書類選考から始まり、8月には全国6地区で二次審査、9月には東京・大阪での三次審査を経て、10月に合宿審査が行われ、男女13名のファイナリストが選出されました。
7か月以上にわたる長い選考期間を経て、いよいよ11月6日（日）にグランプリが発表となりました。
　
以下、授賞式レポートをご覧ください。
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【ファイナリストの紹介】
ファイナリストが一人ずつステージに登壇。自己紹介と司会者による質疑応答が行われました。
　
～「TOHO NEW FACE」ファイナリスト（3名）～
■小谷 興会（おだに こうえ／11歳／142cm／京都府出身）
僕は少し不器用なところがありますが、何事にも挑戦し続ける俳優さんになりたいです。宜しくお願いします！
（極真空手の型の10歳の部 現世界チャンピョンということで…）空手を始めてから、全てを全力でやり切るという考え方に変わりました。
オーディションは初めての経験でしたが、初めてなりに自分で練習したら良い感じに仕上がって、すごく楽しかったです！

■髙橋 佑大朗（たかはし ゆうたろう／13歳／168cm／東京都出身）
僕の歌声や演技を観てくださった方に、感動を与えられるような俳優になりたいです。
ミュージカルは幼稚園の頃から好きです。小学3年生から、ミュージカルとバレエをやっていました。今は吹奏楽部でクラリネットを担当しています。
初めて観たミュージカルは「アニー」なんですけど、アニーが「Tomorrow」を歌うシーンに感動したので、僕も観てくださった方に感動を伝えられる俳優になりたいです。

　
■橘 春軌（たちばな はるき／19歳／185cm／兵庫県出身）
私は、何年経っても見続けられる名作の一翼を担える俳優になりたいです。
高校時代は全寮制の学校に通っていて、3年間通して体育会系の学校だったので、体力には自信があります。小さい頃から身体を動かすことが好きだったので、アクションシーンにも自信があります。
小さい頃から映画やドラマが大好きで、その中に入りたいと思っていました。

～「東宝シンデレラ」ファイナリスト（10名）～
■安保 心結（あんぼ ここな／12歳／154cm／東京都出身）
私は、もう一度観に行きたいと思ってもらえる、たくさんの人に愛される素敵な女優さんになりたいです。
歌が大好きです。バレエは9年間やっていて、身体を動かすことも大好きです。
運動は縄跳びをやっています。お父さんと30秒の中で何回跳べるかや、二重跳びをどちらが多く跳べるか、前跳びをいろいろとアレンジして跳んだりしています。

■今濵 夕輝乃（いまはま ゆきの／10歳／132cm／埼玉県出身）
私は小さい頃から剣道をやっているので、アクション映画や時代劇に挑戦していきたいです。たくさん稽古をして、一日一日を一生懸命に生きる女優さんになりたいです。
お家は剣道の道場をやっていて、お父さんとお祖母ちゃんが7段で、お祖父ちゃんが8段です。私は週に4回くらい稽古をして、たまに家でもやっています。いっぱい練習をして試合に出て、勝って優勝するのが楽しいです。少女剣士の役などもやってみたいです！

■岡本 弥歩（おかもと みほ／13歳／157cm／宮崎県出身）
私は強くて美しいシンデレラのように、何事にも精一杯取り組んで、人に笑顔を与えられるしなやかで美しい女優さんになりたいです。
宮崎県は目の前に自然がたくさんあります。家族と一緒に山登りをします。幼稚園の頃に友達と一緒に山登りをしたことも思い出です。
特技は側転です。普通の側転だけではなくて、片手でも回れます。

■白山 乃愛（しろやま のあ／10歳／130cm／埼玉県出身）
私は見ている人にワクワクドキドキしてもらえるような女優さんになることが夢です。
今は少し緊張するけど、楽しさの方がいっぱいです。人前で何か表現することが好きです。
バレエは5年間やっていました。綺麗な衣装を着て踊って、楽しさがいっぱいでした。

■西川 愛莉（にしかわ あいり／12歳／154cm／大阪府出身）
笑顔溢れる女優さんになって、たくさんの人に笑顔を与えられる女優さんになりたいです。
水泳を長くやっていましたが、水泳部は高校からしかなくて、今は卓球部に入っています。
（オーディションの合宿審査で行われたエチュードでは）台本がないので、一から自分で台詞を考えなきゃいけなかったんですけど、自分らしく表現できたので楽しかったです。
書道は段を持っていますが…何段か忘れました！

■原 寧々（はら ねね／11歳／140cm／福岡県出身）
私はいろんなことに挑戦して、また会ってみたいと思ってもらえるキラキラした女優さんになりたいです。いつも堂々と落ち着いて行動することを心がけています。
大人の方と話すことが得意です。お父さんやお母さんの仕事場に行くことがあって、そこでいろんな人と話したりすることがよくあるからです。
クラシックバレエをやっているので、身体の柔らかさに自信があります。足を後ろから上げて頭に持っていけます。今習っている教室では一番身体が柔らかいと言われます。

■平野 莉亜菜（ひらの りあな／11歳／143cm／静岡県出身）
私は小さい頃から歌と英語が大好きで、舞台や映画に出て世界で活躍できる女優さんになることがずっと夢です。
お家が英会話教室をやっていて、両親も英語の先生なので、小さい頃からお家では英語で話したりしています。
昨日はお家からここへ来るとき、玄関でお父さんが「Good bye!」と言ってくれて、私が「I’ll try my best tomorrow and today」と言いました。でもまだ一度も海外へ行ったことはありません。

■藤本 もあ菜（ふじもと もあな／14歳／160cm／愛知県出身）
私はお客さん一人一人の心に残るミュージカル女優になりたいです。
もともと声が大きくて、家族でハワイへ行ったときに、石の上をステージにして歌っていたら、外国の方が車の窓を開けて「ブラボー！」と言ってくださいました。
お風呂に入っているときも自然と歌っています。小さい頃は思いつくままに歌っていて、スーパーなどで歌い出すと、（家族に）「ちょっと静かにしなさい！」と言われていました。

■三宅 りむ（みやけ りむ／13歳／155cm／東京都出身）
いつか大きな舞台に立って、たくさんの人に感動を与えられる女優さんになりたいです。
お家はダンススタジオをやっていて、お母さんは先生をしています。2歳の頃からレッスンを受けて、たくさん指導してもらいました。11年くらいやっています。
家族は、お父さん・お母さん・お姉ちゃん・お兄ちゃん・妹・愛犬です。私は三番目です。賑やかだと思います。

■山戸 穂乃葉（やまと ほのは／14歳／157cm／大阪府出身）
勉強はできないけど、夢に向かって笑顔で全力で頑張ります。
性格はのんびりマイペースだと思います。
オーディションは初めてのことがいっぱいで、できないこともあったんですけど、緊張よりみんなで楽しく過ごせたことが印象に残っています。

【受賞者発表】

～TOHO NEW FACE～
■ミュージカル賞 ：髙橋 佑大朗（たかはし ゆうたろう）
プレゼンター：上白石萌音（第7回「東宝シンデレラ」オーディション 審査員特別賞）
発表：池田篤郎（東宝株式会社 常務執行役員／東宝芸能株式会社 代表取締役社長）

＜上白石萌音　ファイナリスト3名へのメッセージ＞
まずは何よりお三方、お疲れ様でした。応募しようと決めた日から今日まで、たくさんいろんなことを経験して、いろんな気持ちになりながら今日を迎えたと思います。まずはここに立っているご自分を心の底から誇りに思ってください。本当に誰よりも自分のことを褒めてください。今めちゃくちゃ輝いています！
私は11年前にミュージカルの舞台に憧れて、「東宝シンデレラ」オーディションを受けました。それから有難いことに、いろんなお仕事を経験させていただきましたが、“演劇”だけが持つ魅力の一つに、「この作品のこの役をやりたい」という目標を持てることだと思います。演劇に限らず、人生の中で明確な目標を持って頑張れることって本当に宝物だと思います。現に皆さんは目標を持ってここまで来られたんだと思うので、この先どんなことがあっても夢に向かって頑張れる自分のエネルギーを信じて輝いてください。そして一緒に素敵な表現者に、素敵な大人になりましょう！

＜髙橋 佑大朗 受賞コメント＞
本当に嬉しくて…すごい嬉しいです！
まだ実力は足りていない部分もたくさんあるので、これからもっと努力して頑張っていこうと思います。今後もっと努力して、世界に行けるようなミュージカル俳優になりたいです！

■グランプリ：小谷 興会（おだに こうえ）
　プレゼンター：福本莉子（第8回「東宝シンデレラ」オーディション グランプリ）
　発表：松岡宏泰（東宝株式会社 代表取締役社長）

＜福本莉子 ファイナリスト3名へのメッセージ＞
私が受賞したのが6年前ですが、時を経てプレゼンターとしてこの場に立ち会えたことは光栄ですし嬉しいです。事務所に入ったときは右も左も分からないただの女子高生でしたが、先輩方やスタッフさんのおかげでこの場に立てております。
今回はじめて男性の方も選ばれるということで、とてもワクワクしています。この数ヶ月間、皆さんは努力をされてきたと思います。本当にお疲れ様でした。最後まで見守らせていただきます。

＜小谷興会 受賞コメント＞
とても嬉しいしかないです！まずは家族に伝えたいです。とくにお母さんに伝えたいです。
（空手に続いて２冠ということで、）ステージ上で賞を貰えるのは、空手とはちょっと違う嬉しさがあります。

～東宝シンデレラ～
■ミュージカル賞：山戸 穂乃葉（やまと ほのは）
※俳優枠でのエントリーでしたが、審査過程での歌唱・ダンス・チームへの心配りなどを評価され、ミュージカル賞の受賞となりました。

プレゼンター：上白石萌音（第7回「東宝シンデレラ」オーディション 審査員特別賞）
発表：池田篤郎（東宝株式会社 常務執行役員／東宝芸能株式会社 代表取締役社長）

＜上白石萌音　ファイナリスト10名へのメッセージ＞
今日までよく頑張りました。お疲れ様でした。皆さん可愛いです、キラキラしています！
きっとオーディションに応募するときは勇気を持ってチャレンジしてくれたと思うので、みんなにとって素敵な思い出になったらいいなと思います。
私は小さい頃からミュージカルが大好きで、それがきっかけでオーディションを受けて今に至っています。有難いことに大好きなことを仕事にして頑張れていますが、壁にあたることもたくさんあります。そうした時に思い出すのはオーディションの日のことです。そして、仕事を始める前にお芝居や歌が大好きで堪らなかったピュアな気持ちが支えになっています。これからどんなことがあるか分かりませんが、今感じている気持ちが人生の宝物になると思うので、今日の出来事を大切にしてください。
そして、いろんな意味で、人生の中で道は一本じゃないです。今からみんなはどんな事でも出来ます。だから焦らず急がずゆっくりゆっくり自分の大好きなことを温めて、幸せな毎日を過ごして欲しいと思います。

＜山戸穂乃葉　受賞コメント＞
ミュージカル賞を受賞できたのは本当に信じられなくて、これが一歩だと思って頑張りたいと思います。ありがとうございます。
ミュージカルの舞台は想像していませんでした。できないこともいっぱいあると思いますが、足を引っ張らないように精一杯頑張りたいと思います。

■審査員特別賞：西川 愛莉（にしかわ あいり）
プレゼンター：浜辺美波（第7回「東宝シンデレラ」オーディション ニュージェネレーション賞）
発表：市川 南（東宝株式会社 取締役専務執行役員）

＜浜辺美波　ファイナリスト10名へのメッセージ＞
ファイナリストの皆さん、数々の審査お疲れ様でした。この事務所に入って印象に残っている言葉の一つとして、「何かを頑張ろうとするときに背中を押してもらえる人になってください」という言葉がありました。今ここに立っている皆さんは、審査員の方が最初の一次審査から見ていて、背中を押したいと思った皆さんだと思います。これからたくさん大変なことがあると思いますが、自分が頑張ろうと思ったときに、もっともっと背中を押してもらえるような人になってください。
私も心から皆さんのことを応援しています。またお仕事の現場でお会いできることを楽しみにしています。

＜西川愛莉　受賞コメント＞
全然実感が湧かなくて、こんなに大きな賞をいただけて嬉しいです。
一次審査から落ちてしまった人たちの分まで、しっかり頑張っていきたいと思います。
受賞の喜びはお姉ちゃんに伝えたいです。ずっと応援してくれていたので、一番に伝えたいと思います。

■グランプリ：白山 乃愛（しろやま のあ）
プレゼンター：上白石萌歌（第7回「東宝シンデレラ」オーディション グランプリ）
発表：松岡宏泰（東宝株式会社 代表取締役社長）

＜上白石萌歌　ファイナリスト10名へのメッセージ＞
ここまで本当にお疲れ様でした。12年前、私は当時10歳で、右も左も分からず、みんなのように堂々としていなかったと思います。私は受賞した夜のことを今でも覚えています。これからどんな風になるか分からないけど、確実に何かが少しずつ変わっていくのかなと考えていました。今日はそんなことを思い返しました。
みなさんはそれぞれ違う選択をしていくと思いますが、役者としてというよりは人として輝く瞬間がたくさんあるといいなと思います。みなさんの幸せを心から願っております。

＜白山乃愛　受賞コメント＞
思ってもないことが起きたので、、、すごくびっくりしています。
（嬉し泣きの経験は）ありました。合宿審査で萌音ちゃんが来てくれて、それで少し泣いちゃって…それ以来です。
（トロフィーの感触について）感触って何ですか？なんか綺麗です。
お父さんやお母さんがいなかったら、私は生まれていなかったし…生んでくれてありがとう。

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これからの受賞者・ファイナリスト13名の活躍を、是非温かく見守っていてください！