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イベントレポート

一路真輝 映画『エリザベート 1878』公開記念トークイベントに登壇!

映画『エリザベート 1878』公開記念トークイベントがTOHOシネマズシャンテにて開催され、宝塚在籍時代にミュージカル「エリザベート」にて帝王トート役を務め、宝塚退団後には東宝版「エリザベート」の初演にてエリザベート役で出演した一路真輝がトークゲストとして登壇しました。
 
本作は、ヨーロッパ宮廷一の美貌と謳われたオーストリア皇妃エリザベートの軌跡を辿る物語。
1877年のクリスマス・イヴに40歳の誕生日を迎えた彼女は、コルセットをきつく締め、世間のイメージを維持するために奮闘するも、厳格で形式的な公務にますます窮屈さを覚えていく。人生に対する情熱や知識への渇望、若き日々のような刺激を求めて、イングランドやバイエルンを旅し、かつての恋人や古い友人を訪ねる中、誇張された自身のイメージに反抗し、プライドを取り戻すためにある計画を思いつき―。
 
ステージに登壇した一路は「本日は上映後トークショーということでお客様との時間を楽しみにしておりました」と挨拶。映画のトークショーに登壇することが初めてということで、「長くこの仕事を続けてきましたが、私は映画に出演したことがなく、このようなイベントも初めてです!」と笑顔で語りました。
 
本作を鑑賞した感想について「とにかく衝撃でした。特にラストシーンはすごかったです。40歳のエリザベートにフォーカスを当てて、1年間だけを表現したことにもびっくりしました」と驚きの連続だったとコメント。宝塚版や東宝版のミュージカルと映画版である本作との違いについては「宝塚版は娘役さんが演じることでお姫様な部分が協調されているのに対し、東宝版ではよりリアルな作りになっていました。しかし本作は、さらにリアルさが追求されていて、舞台上では正面から見られなかった場面の裏側を覗けたような気持ちになりました」と話し、それぞれの作品の面白さに触れました。
 
本作でエリザベート役を演じたヴィッキー・クリープスさんについて「エリザベートについてかなり研究されたと伺いました。そのような思いのこもった役作りをされたヴィッキーさんが私には本当のエリザベートに見えていました」とリスペクトを表しました。
また、好きなシーンを聞かれると、「エリザベートの背中にコルセットの痕が黒く表現されている場面です。ウエスト50㎝をキープする人生を過ごしてきたエリザベートの努力を細かく表現されていて感動しました」と感銘を受けた様子でした。さらに、「エリザベートが大事に育てたと自負のある娘から “ママの絵”として渡された絵が、エリザベートではなく女官を描いていたと分かるシーンです。とても切なくて、ヴィッキーさんの表情が秀逸です」と熱く語りました。
 
自身がエリザベートを演じた時について「エリザベートを演じた公演期間中はエリザベートに染まってしまうんです。人に会いたくなくなり、自由にご飯を食べに行けなくなるほど苦しかったです。ヴィッキーさんも演じられている時は苦しかったと思います」と当時を振り返りつつ、思いを馳せました。
 
さらに、生涯“老い”との戦いを求められたエリザベートにちなみ、年齢を重ねることの魅力について聞かれると「30代でエリザベートを演じていた時は想像で40~60代を演じていましたが、現在の私の年齢とエリザベートが亡くなった年齢が近くになるにつれ、“あのセリフ・あの歌詞”の意味がわかることが増えました。人としても女優としても、年齢を重ねて経験が増えることは何にも代えられない魅力だと思います」と自身の考える人生論に触れました。
 
最後に「本作は奥の深い作品になっています。初回は衝撃が大きな印象になるかと思いますが、落ち着いて2回目3回目と何度も観ていただきたい作品です!」とアピールし、トークイベント締め括りました。
 
映画『エリザベート 1878』はTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次公開となります。
是非ご覧ください。
 
(2023/8/28)

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