上白石萌音 映画『夜明けのすべて』完成披露試写会に登壇!
2月9日に全国公開となる映画『夜明けのすべて』の完成披露試写会がTOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、本作で主演を務める上白石萌音が、同じく主演の松村北斗さん、共演する光石研さん、そしてメガホンを取った三宅唱監督とともに登壇しました。
本作は、2019年に本屋大賞を受賞された瀬尾まいこさんの原作小説を映画化した作品です。月に一度PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢美紗(上白石)と、パニック障害を抱え生きる気力を持てない山添孝俊(松村さん)のふたりが、職場の人に支えられながら、恋人でも友達でもない同志のような特別な関係性、お互いを救い合う物語です。
ステージに登壇した上白石は、本作の感想を聞かれ「撮影していた時から、『私、この映画が大好き』と思っていて、今もその気持ちがどんどんと大きくなっているところです」と自らも作品に魅了されているようで、「公開が近づいてきて、とても楽しみな気持ちです。今日はお客様に初めて観ていただける日なので、ドキドキしますが、楽しみにしていただけたらと思います」と観客に呼び掛けました。
連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」では夫婦役で共演した松村さんと上白石のふたり。お互いの俳優としての魅力について、松村さんから「(上白石は)その場に馴染む力があります。この映画は“街”が大事な要素ですが、撮影初日のワンシーン目から、その辺りを15分くらいかけて歩いてきたような自然な佇まいや喋り方をされるんです。その感覚がものすごく鋭いなと思います」と評されると、上白石は笑顔を見せつつ「この場に居さえすれば良いという環境を、監督やスタッフさんが作ってくださったので…」と周囲への感謝を口にしました。
一方、松村さんの印象について、上白石は「役に溶け込むのが本当に早いです。そのキャラクターとして話すというのを、とても自然にされる方です。普段の松村さんとは全然違っていて、本番ではすぐにすっと溶け込んで入っていく役者さんという感じがしていて…いつも引っ張っていただいています!」と尊敬の念を込めて魅力を伝えました。
また、今回初めてご一緒した三宅監督について、上白石は「本当に現場が楽しくて、それは監督が誰よりも楽しんでいらしたからだと思っています」と語りました。忘れられないエピソードとして、「初日の1シーン目を撮り終わった後に、監督が『撮り終わっちゃった!寂しい!』と仰っていたんです。びっくりして、『もう寂しいんですか?』と言ったら、『だって映画撮るのって楽しくない?』と仰っていて。その楽しさで連れて行ってくだって、嫌な緊張感がなかったです」と監督のつくり出す雰囲気に、居心地の良さを感じていた様子でした。
そして、本作では様々な境遇の人たちが集まる会社(栗田科学)が舞台ということで、もしも自身がその会社にいたらどんな社員になっているかという話題に。上白石は「意思決定ができないんです。あとは、全部できます!間に合います!とみんなに言って嫌われてしまいそう…(笑)」と自身を分析しつつ、「それすらも栗田科学は受け入れてくれそうですが…でも栗田科学は甘いだけの会社ではなくて、みんながしっかりと役割を持って、個性を尊重しようとする素晴らしい会社なんです」と魅力を語りました。
最後に、「この映画は『生きづらさを抱えたふたりの物語』と説明されますが、誰しも何かしら抱えているものがあると思うので、全ての人のための映画だと思っています。この映画に出会えて良かったなと思って頂ける方のもとに、作品が届くことを願っています」とメッセージを送り締めくくりました。
映画『夜明けのすべて』は、2月9日より全国公開です。
是非劇場へお越しください!
(2024/1/11)