上白石萌歌・平瀬遼太郎 映画『GEMNIBUS vol.1』製作発表会見に登壇!
2024年6月28日より公開となる短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』の製作発表会見が都内会場にて行われ、公式アンバサダーを務める上白石萌歌と、『GEMNIBUS vol.1』の一作品『knot』を手掛けた平瀬遼太郎が登壇しました。
東宝株式会社の若手社員が立ち上げたコンテンツレーベル「GEMSTONE Creative Label」の才能支援プロジェクト、第一弾となる劇場公開作品『GEMNIBUS vol.1』が、6月28日より2週間限定で、THOシネマズ日比谷・TOHOシネマズ梅田にて公開となります。
平瀬が監督を務めた『knot』は、親と子の血縁の結び(knot)をスタイリッシュな映像で描いたサイコスリラーです。絵本作家である永倉和弥の息子がある日失踪。息子の行方を追う過程で、自らを呪縛する父との過去に向き合うことに。血縁がもたらすのは、呪いか救済かを問う物語です。
まず初めに、各作品を手掛けた平瀬をはじめとする4人の監督とプロデューサー陣がステージに登場。
平瀬は「こうして製作発表ができるということで、この日を迎えられて非常に嬉しく思います」と挨拶。自身の作品『knot』について、「どういったものを描きたいかと考えた時に、自分の中での長年のテーマであった“親子”を題材として扱いたいと思いました」と説明。さらに、「今まで一緒にやってきたスタッフや新しいスタッフ、そしてキャスト、全ての皆さんのおかげでこの映画が出来たのだと実感しました。劇場公開されたら、皆さんには私含めた4作品を受け取って帰って欲しいと思います」と自身の思いを語りました。
これまでの映像制作と異なった点は何かを聞かれると、平瀬は「関わる人の数の多さです。これだけの人が関わって1本の作品を作っていることを思うと、未だかつてない経験でした」と感慨深い様子でした。また、自身にとって初の劇場公開作品とういことで、「劇場という空間の中で、観ている人たちにどう受け取ってもらえるかという視点で、画角や音の処理などに気を付けて制作しました」と意識した点について触れました。
また、このプロジェクトが若手クリエイターにどう影響するかという質問に、平瀬は「若手プロデューサーと共に、何か面白いことをやろうぜというスタンスでモノづくりができる姿勢が、今後も映像業界では必要になってくると思っているので、この取り組みは素晴らしいです。これが続いていくことで、若手も僕も頑張ろうという前向きな姿勢になれる気がします。若手の映像作家の未来を担っていくようなプロジェクトなので、僕も参加しながらそのために頑張ろうという思いで作品を作っていました」と語り、本プロジェクトの更なる発展を願っていました。
そして、本プロジェクトの公式アンバサダーを務める上白石萌歌がステージに登場。「新しい才能が芽吹く瞬間にこうして立ち会わせていただけることは、ものすごく光栄です」とコメント。「私自身、映像作品をはじめとするエンタメ全般がものすごく好きで、日々私もエンタメに携わらせていただく中で、へこんだりすることもありますが、そのへこみを戻してくれるのもエンタメの力だと思っています」と自身にとってのエンタメについて触れ、「4人の監督の作品を、誰よりも早く体験できることは純粋にすごく楽しみでしたし、皆さんの魅力を発信する手助けに自分が少しでもなれたらいいなと思っています」とアンバサダーとしての意気込みを語りました。
また、本プロジェクトについて、「皆さんの才能が多くの方に発見されて、いろんな方に渡っていく素敵な取り組みだと思います。映像やエンタメの世界はどんどん進化しているので、その進化を先頭に立って変えていかれる皆さんだと思うので、私はものすごく興味があります」と感想を述べました。さらに、「映像作品はスクリーンで観るのが一番だと思うので、劇場公開されるという東宝ならではの取り組みもいいですよね。私も早く劇場で体験したいと思っています」と劇場公開を待ち望んでいる様子でした。
そして、今回公開される4作品について、一足早く鑑賞した上白石が見どころを紹介。
■上西琢也監督『ゴジラ vs メガロ』について
息を飲んでしまうほどの圧倒的な臨場感です。映像や音響の技術は最先端のものを使われているので、ゴジラの世界が現実に起こり得ることだと思ってしまうくらいで…、逃げなきゃ!と見ていて思いました。
■平瀬遼太郎監督『knot』について
サイコスリラーというジャンルの枠を超えてしまうほど、緻密に作り上げられた人の心の機微や深い人間ドラマを感じました。親子の話ですが、確かなもののように見えて儚く、また尊いものなんだと感じた作品です。ラストカットに私は衝撃を受けました。
■ちな監督『ファーストライン』について
夢を追いかけている人全員の心に響く作品です。夢を追いかける中で、理想と現実の間で葛藤したり、自分の力を思い知って落ち込むことがありますが、そういう人の熱意やひたむきさが描かれていてグッとくるものがありました。1秒1秒が尊くて隅々まで全部見たいという気持ちになる、繊細で大胆な作品でした。
■本木真武太監督『フレイル』について
キラキラした青春や、ゾンビという題材、社会問題など、いろんな要素が詰め込まれた作品で、いろんなことに頭を巡らせてしまいます。入口はポップですが、そこから作品の持つ奥深さに引き込まれて見入ってしまいました。ゾンビが人間に絡みつく音がものすごくリアルで、これを劇場で浴びたら恐ろしいだろうなと思って、早く体験したいです。
最後に上白石は、「この4作品は全く違う世界観ですが、通ずるテーマがある気がします。将来への不安を抱えたり、いろんなことに怯えながら生きている人はたくさんいらっしゃると思いますが、この4作品を観ると、上手くやっていけそうと思えたり、不安が一瞬に吹き飛ばされるくらいの強烈な映像体験が待っています。是非劇場で良い音と良いスクリーンで観ていただきたいです」とメッセージを送り締めくくりました。
(2024/4/23)