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EVENT REPORT

イベントレポート

上白石萌音 舞台「千と千尋の神隠し」ロンドン公演開幕!

上白石萌音が主演を務める舞台「千と千尋の神隠し」が、プレビュー公演を経て、遂に5月7日にロンドン・コロシアムで開幕しました。

本作は、10歳の少女千尋が、神々の世界に迷い込み豚の姿に変えられてしまった両親を救う為に懸命に働き、生きる力を呼び醒ます姿を描いた宮﨑駿監督による大ヒットアニメーション映画をもとに、2022 年に東宝創立 90 周年記念公演として初の舞台化がなされた作品です。
2023 年名古屋御園座での再演を経て、2024 年3月東京・帝国劇場からスタート。各地での全国ツアー公演と並行して、4月から8月にかけて、ロンドン・コロシアムでの初の海外公演が実現しました。

ロンドン公演開幕にあたつて、上白石萌音のコメントが到着しました。

<上白石萌音コメント>
■日本人俳優としてロンドン・ウェストエンドで舞台のセンターに立ってスタンディングオベーションを受けた気持ち。
浴びたことのない熱気を浴びて、しばらくボーっとしてしまうくらいびっくりしました。
お客様達がとても喜んでくださったのが伝わって来て嬉しかったです。
カーテンコールの最後に千尋がオンマイクで「ありがとうございました」と言うのですが、その瞬間に、私は日本人で、私たちは日本から来て日本語で作品を届けたんだなという実感がせりあがって来てグッときました。
毎回そこで感じるものがあります。

■日本とロンドンのお客さんの反応の違いについて。
思ったことをそのまま出力してくださる感じがします。
すごく楽しみに来てくださっているんだな、というのが伝わってきてうれしいです。
客席でお酒を飲んだりポップコーンを食べたりなさっているので、全体の空気感が堅苦しくなくてリラックスしています。
同時にすごく演劇へのリスペクトがある、素敵な空間だなと思います。

■舞台『千と千尋の神隠し』のどんなところがロンドンで受け入れられたと思うか。
日本人がすごく日本人をやっているというところが大きいんじゃないかと思います。
日本らしさを前面に出したシーンや動きがしっかり受け入れられているのを感じるので、これは私たちだから出来ることなのかな、と思っています。
セリフにもたくさん反応があります。
母国語ではない言葉で作品を観るのはお客様もエネルギーを使うことだと思いますが、ちゃんと言葉が伝わっているんだな、というのを感じて凄く嬉しいです。
この作品には言葉のないシーンも沢山ありますが、そこでは日本で感じるのと同じような集中力や言葉のいらない一体感が共通してあって、「ああ一緒に作っているな」という感じがします。

■カンパニーの皆さんとのロンドンのお稽古について。
色々なことが起きましたが、皆で励まし合って、緊張感を高めながらの稽古でした。
知らない土地で長く暮らすとなると寂しさを感じるのかなと思っていましたが、このカンパニーにちゃんと属しているというか、居場所があるのがとても心強いです。
あとは、現地スタッフの皆さんとも沢山話をして、お互いに言葉を教え合っています。
(ロンドンでも)日本のスタッフの皆さんと変わらない作品への愛を注いでくださって、国も言葉も関係なくワンチームになっているな、と感じながらお稽古していました。

■ロンドン生活での楽しさ、発見について。
アプリでパッとチケットを取って、演劇を観に行けるのが最高に幸せです。
稽古が早く終わった日は当日券を押さえて一人で劇場に行って楽しみました。
演劇でアウトプットをして演劇でインプットするという純度の高い生活を送っています。
夢のようです。

Photo by Johan Persson 

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