宮本信子 「旭日小綬章」受章しました
宮本信子が、国や公共に対して顕著な功績のある者に贈られる「旭日小綬章」を受章いたしました。
【宮本信子コメント】
■受章を聞いたときの心境
『私が受章するのですか?』と驚きました。高校卒業後、上京し渋谷の公園で『私は女優になる。どんなことがあっても辛抱して頑張ります』と誓ったことを思い出しました。
■女優業を続けることができた要因
女優である前に“宮本信子”という人間がしっかりと人生を歩み、その上で好きな女優業に邁進したいと若い頃から考えていました。そのような考えを持った私にしか出来ないものを一つ一つ積み重ねてきたことが、今の自分の核になっています。また、この仕事では健康第一なので、穏やかな日常を過ごすことも重要だと考えています。
■女優業の魅力について
いろいろな人物を演じ、その人の人生を知ることができて面白いです。演技をすることで失敗もありますが、やり直せばいいと思っています。そのように前向きに仕事をしてきました。また、年齢を重ねるごとに分かることが増えてきたと感じています。それを糧にしてコツコツと邁進し、より深く役を演じていきたいです。
■自身の代表作について
伊丹十三監督に成長させて頂いたので、伊丹作品は私にとって大事な宝ですが、一つに絞り切ることはできません。伊丹監督は別世界の方でした。伊丹監督が今の時代に作品を撮るとしたら、どんな作品になるのかとても楽しみです。
■長年女優として現場に立ってきて感じる変化について
女性が撮影現場で多くなりました。そんな皆さんがとても頼もしく非常に嬉しいです。
■今後挑戦したい役について
今まで経験したことのない役に挑戦したいです。現在、Netflixの『忍びの家』という作品で“忍び”の役を演じており、とてもワクワクしています。今まで演じたことのない役を挑戦するためには、いつも準備していることが大事かと思います。
また、健康のために、近所を歩いたり、ジャズダンスをしています。年齢を重ねると出来ることが少なくなりますが、欲張らず、今の私が出来ることを精一杯していきたいと思います。